子育ては、終わってからがパラダイス
空の巣症候群、という言葉があって
子育てが終わった親(特に母親)は
心にぽっかりと、穴でも空いたような、虚しい気持ちになる。
らしい。
虚しくなるほど一生懸命に
子どもに、手をかけ、心を配り、時間をかけてきた
世のママたちは、本当にすごい!と思います。
心から尊敬します。
特にシングルで子育てを終えた人は
そういう気持ちを感じやすい・・・のかな?
私もいろいろなことがあったものの
気持ちの上では
「いつもひとり」
でした。
特に思春期の、体力的にも精神的にも
一番衝突しやすい時期を
ひとりで乗り切った自負があるので
「ひとりで子育てをした」
と言ってもよかろう、と思っています。
子育ての目的、って何でしょうね。
これは人それぞれ、
みんな違って、みんないい
のだとは、思います。
でも、目的だけは持っておいて欲しいし
そこから目は離しても、
心は離さないでいて欲しい。
私の場合、息子が「オギャー」と生まれたその瞬間から
子育ての目的は「自立」でした。
自分で身の回りのことができ
自分で自分の食い扶持を稼げること。
息子が小さいうちは、ただそれだけのことを
「自立」だと思っていましたが
徐々に
「仲間と協力できること」
「自分の道は自分で選択すること」
「自分の選択に責任を持つこと」
も、「自立」の定義に含まれていきました。
決していい親ではなかったと思います。
「いい親じゃない」度合いにおいては胸を張れるくらい。
だけど「自立」を目的にしていたから
息子が家を出た時
目的を達成できた、という喜びとか安堵がありました。
寂しくて泣いた記憶は、ありません(笑)
ただただ、
あんなに小さくて
何もできずに
泣いてばかりいた赤ん坊が
イッチョマエの口を叩き
図体でかくなり
髭を生やし
自分で荷造りをして
家を出ていけるまでになったこと。
そこまで「生かせることができた」こと。
が、私の喜びだったのかもしれません。
子どもが巣立ったママさんたち。
空の巣症候群を少し味わったなら
次はしっかり前を向き
今までやりたかったけどできなかったこと
に手をつけ始めましょう。
何を仕事にするか?
誰と生きるのか?
ひとりで生きるのか?
どこに住むのか?
もう、自分のことだけ考えてもいいんです。
子育ては、終わってからがパラダイス。
ママというかぶり物を一枚脱いで
本来のあなたを世に出していきましょう。