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まさかのチャンピオンズリーグ2017決勝観戦記(その3・試合後編)

試合は4-1でレアル・マドリードの勝利でした。
個人的にはレアルの監督がジダン氏だったのが感激でした。

 
試合が終わってからもまた、大変でした。
  
【宿なし】
 
カーディフはウェールズの首都だそうですが
決して大きな街ではないと思います。
調べてみると人口は34万人とのこと。
試合が行われたスタジアムは、収容人数74,500人。
日本のどのスタジアムよりも大きい。
そして、満席!

 
この人たちが試合の終わる22時頃、
一斉にこの街にあふれるわけです。
私たちもその中の2人、なんです。
 
カーディフのホテルは、とっくにどこも満室でした。
ホテルの前を通りがかるたび、しれ〜っと
「Do you have a vacant room?」と聞きましたが
笑顔で「No」と返され続けました^^;
 
繰り返しますが、荷物が重いんです。
ふたり分合わせて50kgくらいあるんです。
 
カーディフからロンドンに向かう臨時列車が出る
という情報は得ていたので、
最悪ロンドンに戻ろう、と決めていました。
 
ロンドンに戻るにも、いかんせん寒くて
少し温まりたかったのですが
パブはどこも満員御礼。
みんな、考えることは同じなのよね。
パブに入れなかった人たちが、
お店の外でうずくまってます。
 
そしてパブといえども24時間営業のお店はなく
どのみち閉店時間が来たら
次の行き先を探す羽目になるのです。
 
結局列車でロンドンへとんぼ返りすることにして
列車を待つ行列に並ぶこと、1時間強。
この時間がまた辛かった。
 
寒いし。日本人ほどの秩序はないし。
荷物は重いし。
立ちっぱなしだし。
雨まで降り始めるし(泣)
 
こうなることは十分予測できたので
納得はしていたけど、それでもつらかった。
 
 
【これがイギリス流?!】
 
列車を待つ行列に並んでいるとき
ポリスがアルミ製?の使い捨てブランケットを配ってくれました。
災害時に使いそうな、あれです。
暖かくはないけど、少なくとも風は通さないし
雨をしのぐにも助かりました。
 
しかも配っているポリスがなぜか
「Thank you」と言いながら配っているんです。
む?「Thank you」はこっちのセリフだろう?と思いながら
ありがたく受け取りました。
 
あれってウェールズの税金から出てるのかな?
日本では見たことのない光景でした。
 
しかし!しかしです。
みんな喜んでこのブランケットを受け取っているのに
駅の構内に入る手前で道端にこのブランケットを
投げ捨てているんです。
 
え〜!ここに捨てちゃうの?
折りたたんで持ち帰って、お家で捨てないの?
せめてゴミ箱に入れないの?
片付ける人がいるんだよ?
 
と心の中で叫びましたが
みんな当たり前のように投げ捨てて駅舎に入ります。
私はどうしたものか迷った挙句、
駅の入り口に立っている人が
ブランケットを受け取るべく手を差し出してくれたので
「ありがとう、おかげで助かりました」
と言って手渡しました。
 
 
【ロンドンで宿泊難民】
 
ロンドンへ向かう列車の中で
テロが起きていたことを知りました。
 
こりゃ絶対無事に帰国しないとな、と
かえって気持ちが引き締まりました。
 
が、現実は変わらず宿なしの宿泊難民。
列車でパディントン駅まで戻ったはいいけど
時間は3:30am
ホテルに泊まるにも中途半端だし
そもそもホテルに空室があるか?という問題も。
 
同じことを考えたのであろう人たちが
パディントン駅前にもたくさんいます。
 
目につくホテルで空室がないか聞くけど
あっさり断られ。
 
GATTAの発案で「明日(というか、もう今日)泊まれるか聞いて
泊まれるといわれたら、チェックインまでロビーで
待たせてくださいって交渉してみよう」
ということに。
 
寒い外で思案しているだけより
うんと建設的なので、トライしてみることに。
 
目の前にヒルトンホテルがあったので聞いてみたら
「明日は空室ないけど、”今”ならあるよ」という
まさかの回答。
 
私の英語が間違っているのではないかと耳を疑い
何度も確認したけど、今すぐ泊まれるって!
金額も、ぼったくられても仕方ないと思ったけど
まぁヒルトンなら納得できる金額。
 
宿泊を受け付けてくれたホテルマンは
無料でチェックアウトを15時まで延長してくれ
私たちは長すぎる1日を終えることができたのです。
 
 
【その後】
 
試合会場近くのFan Souvenirショップで買ったマフラー。

街歩きの時にGATTAは首に巻いて歩いていますが効果絶大。
知らない人から声をかけられたり
写真を撮るように頼まれたり(笑)
コミュニケーションのきっかけになっているようです。
 
 
【教訓】
 
予約は慎重に。行動は計画的に。
 
 
【雑感】
 
11年前、ドイツで行われたサッカーのW杯に
当時小学生だったGATTAを連れて行こうと思ったことがありました。
でも、会社を休む勇気、貯金を使う勇気、
それに自分ひとりで子供を連れて外国へ行く勇気がなくて
実行できなかった後悔があったんです。
もし今回、チャンピオンズリーグを観戦できたら
11年前の後悔も時効だと言える気がして。
後半20分だけの観戦だったけど、
チケットを買うところから、
長すぎる1日を終えるところまでを
ひっくるめて考えたら、
この経験はプライスレス、かも。
 
おっちょこちょいっぷりを笑っていただけたら幸いです(^^;;
 
 
お・し・ま・い♪